産業古紙回収業務では、印刷業者様や製本業者様の業務上で出た廃棄する紙を回収して種類別に分別し、買い取って梱包したものを製紙メーカー様に納品しています。そのなかでの私の仕事は主に、引き取った古紙の種類分けをすることです。
富澤の方針は、1グラムでも紙を排出する場所があれば、どんなに道幅の狭い場所でも引き取りに伺うこと。私が入社したときに受けた先輩の言葉、「紙が一枚でも落ちていたら、お金が落ちていると思え」。古紙一枚一枚を大切にするということを今も胸に刻んで、日々仕事に励んでいます。
これまでで最も印象深いのは、2011年の東日本大震災による津波被害で流出した紙製品のリサイクル作業です。一部が海水に浸かり、砂利や土砂で汚れた何十トンもの紙製品が、何十台もの大型トラックで目の前に運ばれてきたときの衝撃は忘れられません。当時は、少しでも復興の手助けになればという一心で、関東一帯の問屋が協力してその古紙を再利用できる形に加工し、製紙メーカー様に納入しました。今でも、作業員全員で一丸となって古紙再生に取り組めたことをとても誇りに思っています。